2011年中小企業向け技術予想トップ10:第10話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。このシリーズの最終話です。

No 10. 統合コミュニケーション/コラボレーション・スイートが集約されていく

2010年はまさにコラボレーションツール間のバトルになり、多くのベンダーが、情報の検索・共有、知識共有の拡張と強化や、Eメールやポイントソリューション以上に人々の結びつきを容易にする統合ソリューションを市場投入した。コラボレーションは唯一全ての従業員が日々関わる業務アクティビティであるため、IBM、Cisco、Google、マイクロソフトなど大規模なベンダーはもちろん、HyperOfficeからZohoまで小規模なベンダーも、市場での地位を拡大する努力と機能追加を続けている。
さらにベンダーは、自身の統合コラボレーションとコラボレーションの製品群の穴を埋めるために、CiscoはTandbergを買収し、GoogleはGoogle Vocieを投入し、VoIPとソフトフォンの機能を追加、HyperOfficeやIBMのLotusLiveはSkypeを取り込み、全てのベンダーがソーシャルネットワーキング機能を統合している。これらの障害が解決し、インテグレーションがスムーズになると、これらの集約されたサービスが中小企業の生産性の向上とコスト削減に役立つ。

今後この分野はより一層競争が激化していくものと予想します。

Merry Christmas and Happy Holiday!

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第9話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 9. ハイブリッドコンピューティングに対する要求が仮想化の適用を加速する

中小企業がクラウドコンピューティングを容認しようとも、問題なく動いているパッケージアプリケーションを使用し続ける。加えて、一部の業務については、社内システム用ソリューションを導入するであろう。何故なら、それが一番ニーズに合致しているから、あるいは個人情報保護、セキュリティ、法的規制に合致しているからだ。当面、ほとんどの中小企業は、ハイブリッド型で、社内システムとクラウドソリューションとを組み合わせる必要がある。仮想デスクトップや仮想ストレージオプションが増えてくるにつれ、中規模ビジネスでは、 今で理想的ではあっても、中小企業には予算的に見合わなかったような、クラウドで実現された高可用性や災害対策ソリューションが検討に値するようになる。
さらに、社内ITインフラのリモートマネージメントを担う、あるいは仮想化やクラウドベースのビジネス継続/災害対策ソリューションの導入を支援するマネージドサービスプロバイダも検討するようになる。
この分野ではVMwareが一歩リードしており、Citrixやマイクロソフトが追い上げている。IBM Virtual Desktop for Smart Businessなどの次世代仮想デスクトップと組み合わせたモバイルワークフォースは、仮想デスクトップの分野でより大きな関心事になる。
しかし、コスト節約、管理、プロビジョニングに利点に対する理解を深め、適用を促進するために、中小企業を教育するための投資を継続する必要がある。

中小企業にとって、VMwareを導入して、仮想デスクトップを実現するのはだいぶハードルが高いのではないかと思います。むしろ仮想デスクトップのSaaSを導入することを検討した方がいいように思います。
さらにもっと根本的には、一時的にはハイブリッドの形になるかもしれませんが、出来る限りハブリッククラウドを適用することを戦略とすることを検討すべきと考えております。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第8話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 8. インテグレーションの良し悪しとスピードがビジネスの差別化のキーになる

ビジネスソリューションを相互に、あるいは他のアプリケーションとインテグレートすることに、ソリューション自体のコスト以上のコストがかかるべきではない。このことは、予算もなく、また複雑あるいは時間がかかるインテグレーションを欲していない中小企業に特に当てはまる。
IBMが今年初めCastIronを買収し、、最近DellがBoomiを買収し、Pervasiveが急成長しているのは、このことによる。単純でクリーンなインテグレーションオプションであれば、中小企業は時間と費用を節約できるため、中小企業が検討する際の重要な要因であり、ますますその重要性が大きくなっている。
この分野でオプションが増えているのはいいことだ。例えば、NetSuiteのよう総合的な統合ビジネススイート、典型的なケースに対応したインテグレーションツールが組み込まれたソリューション、登録されているソリューション間でのインテグレーションが効率化されているApp Store、PrevasiveのDataCloudマーケットプレースのようなオンデマンドのインテグレーション・マーケットプレースなどだ。

これまでは、単一目的のソリューションでも利用価値がありましたが、他のアプリケーションと統合できるかどうかが、非常に重要で、インテグレーションできなければ、ビジネスソリューションとしては、さほど価値がなくなってきています。ソリューションの選択には、他のアプリケーションと統合的に利用できるかどうかを確認することが絶対に必要です。

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 8. インテグレーションの良し悪しとスピードがビジネスの差別化のキーになる

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第7話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 7. タブレットがモバイルアプリの爆発的広がりを加速する

スマートフォンのアプリはすでにIT業界における地殻変動を起こしている。その影響は中小企業が技術のその世界をどのように利用し、対応していくかにも及んでいる。中小企業も、リアルタイムの情報とどこにいてもアプリケーションにアクセスする必要がある人間がいる。iPadの急速に頭角を現わし、Dell、HP、RIM、Samsungのタブレット投入にともない、タブレットの採用が急速に進んでいる。
我々のモバイルソリューションの調査によれば、小規模ビジネスの10%、中規模ビジネスの22%は、少なくとも数名の社員がタブレットを使っており、社外でより多くの仕事を行えるようになっている。しかしながら、中小企業のカレンダー、コンタクト、Eメール、Webアクセスはほぼユビキタス(どこでも)になっているが、モバイルビジネスソリューションまだ活用されていない。しかし、中小企業はモバイルマーケティングと広告、カスタマーサービスマネージメント、ソーシャルメディアソリューションには積極投資する計画を持っている。先進的かつ多機能なタブレット設計とその機能により、中小企業向けモバイルソリューションの可用性、品質、ひいてはその活用が促進されるであろう。
しかし、アンドロイド・ベースのタブレットなど、新しいデバイスがあまりにも次々に出てくるため、中小企業のデバイスに対する嗜好は極めて移り気である。従って、次に状況を変えるような新しいものに注目しよう。

タブレットはパソコンに変わる端末として重要性が増してきています。外出が多い社員はもとより、社内で業務を行うことを主としている社員にも、タブレット活用を検討する価値ありです。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第6話

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No 6. ビジネス洞察への移行が多少楽になる

エキスパートは、2010年に1.2ゼッタバイトのデジタル情報が生成されたとしている。ゼッタバイトとは1,000,000,000,000,000,000,000バイト(0が21個!)。オンラインビデオ、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサイト、デジタルフォト、携帯電話データなどの全てがデータの山に積もっているのだ。
2010年市場への道と題した調査によれば、第一の技術的チャレンジは、すでに所有しているデータからビジネス洞察を引き出すかであり、2011年には、中規模ビジネスの40%は、この分野に投資するとしている。幸運にも、中小企業は、ここ数年でこなれてきたBIソリューションを選択できる。Adaptive Planning、 IBM/Cognos (現Clarity)、SAP Business Objects、Rosslyn Analytics、Xactlyなどのベンダーは機能別あるいはモジュール型ソリューションを用意しているため、パフォーマンス管理、支出管理、パイプライン管理など、特定のタスクに照準を合わせることができる。
また複数のオンデマンド/SaaS型BIソリューション(Birst、Cloud9 Analytics、PivotLink、Zoho Reportsが要チェック)は、簡単で、低コストになるよう設計されており、小規模ビジネスでの利用と重要な「アハ体験」を得るには十分だ。

BIは今後間違いなく重要になっていくと思います。オンデマンド/SaaS型なら気楽に始めることができるため、お勧めです。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第5話

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No 5. 新しいクラウドチャネルモデルが形成される

クラウドベンダーは、ハードウェアとソフトウェアのソーシング、インテグレーション、マネージメント、その他従来のITベンダーが提供していたものを多くを提供している。結果、クラウドコンピューティングは、従来のITチャネルが担っていた役割とそぐわない。このため、多くのVARやSI会社はクラウドコンピューティングを恐れている。
しかし、顧客の要求と初期の触込みが合致し、売上の魅力とサービスの価値が向上するにつれ、たとえ2種類の異なるビジネスモデルをいかに対応するかは定かではないが、チャネルパートナーも受け入れる方向に傾いてきている。
同時に、クラウドソリューションベンダーは、パートナーが今後の中小企業市場の成長に必須であると認識し始めている。結局、クラウドは、導入への技術的障壁を取り去るものの、中小企業の多くははソリューションからビジネス上の価値を最大限に引き出すためには、1対1のガイドを必要としている。2011年には、新しいチャネルモデルが出現し、クラウドベンダーとパートナー間の協力と共通のゴール設定が進むであろう。限られたパートナーがより大きなビジネスチャンスを得られるような選択的パートナーフレームワーク、より透過的で単純化したパートナープログラム、顧客満足、クロスセールス、契約更新へのより大きな奨励など。この面ではIntacctやAcumaticaが要注目だ。

チャネルモデルがどのようになるかは別として、中小企業にとっては、クラウドにアクセス可能である、というだけでなく、その活用方法といかにビジネスの向上に活かすかを助言する役割をになうプレーヤーが必須ではないかと考えています。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第4話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 4. クラウドとSaaSへのシフトは逆行できない

NetLedger(現NetSuite)、Employease(現ADPの一部)がサービスを開始した1990年後半以降、SaaSとクラウドのベンダーは、中小企業向けに、より簡単で、より速く、より値ごろ感のあるソリューションを提唱してきた。しかし、不況がマーケティングのみではなしえない効果をなし得た。2009年から2010年にかけて、SaaSとクラウドに対する認知、興味、検討、適用が進んできた。2010年市場への道と題した調査では、小企業の25%、中企業の12%がクラウドサービスとして、コラボレーション、顧客管理、オンラインマーケティング、ビジネス分析を利用している。経済的な面からの必要性により、中小企業のクラウド化が加速している。そして一度利用すれば、総じて肯定的な評価になっている。それは、単にコスト低減とソリューション適用に要する時間の短縮のみならず、乏しいITリソースをアプリケーションのサポートと管理から、もっと戦略的な活動に再配置できると言う意味においてである。また同時に、クラウドに本来備わっているリアルタイムでビジネスを可視化でき、コラボレートできる機能からビジネス価値を見出している。

クラウド利用の利点はまさに、コストダウンだけではなく、社内の人的リソースの戦略的に活動に配置できることです。さらに言えば、クラウド活用に合わせて、社内プロセス自身も改革していくことにより、より効率的な経営を実現することができます。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第3話

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No 3. 中小企業にとってApp Storeが主要な情報ソースとチャネルになる

2010年市場への道と題した調査にも記したように、最も悩んでいる技術的挑戦の第2位は、いかにしてビジネスに役立つソリューションを見分けるかということだ。中小企業の多くは、サーチエンジン、Eメールサービス、ウェブサイトを利用して、この混乱を見極め、技術的なソリューションの情報を得ようとしている。

App Store、いわゆるマーケットプレイスは、ユーザによる評価やガイドを見ることができるため、中小企業にとって、最もフィットするソリューションを見定めるのに役立つ。マーケットプレイスではシングルサイオンでアクセスでき、統合された機能を利用できる。Google Apps Marketplace、Intuit’s Workplace、 GetApp.com、Constant Contact Marketplace、Zoho Marketplaceは最近スタートした中小企業にフォーカスしたマーケットプレイスの例だ。2011年には、これらは中小企業にとってますます重要な情報ソースであるチャネルとなる。我々の調査によれば、中小企業の半数は、App Storeを利用している、または利用する予定だ。App Storeを運営するベンダーは、競合に打ち勝つためには、優れたアプリケーションが選択できるだけではなく、良質な情報、コミュニティ、ガイダンス、インテグレーション、Eコマースの使い勝手を実現する必要がある。

Google Apps Marketplaceに代表されるApp Storeは非常に便利です。多くのアプリケーションは試用することもできるため、本格的に使い始める前に自身で評価することも可能な場合が多いです。App Storeは十分検討の価値があると思います。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第2話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 2. 中小企業がソーシャルメディアの今ラインを整理するよう求める

中小企業は、ソーシャルメディアの流れにのり、新規顧客の開拓や顧客サービスの改善に役立てようとしている。しかし、(ツィッター、Facebook、ブログなどの)ソーシャルメディア間をまたがるマーケティング、ブランディング、評判、さらには、これまでのCRMソリューションを管理していくのは悪夢のようだ。2010年市場への道と題した調査にも記したように最も大きなチャレンジでもある。

2011年、中小企業は、異なるチャネルにまたがるインバウンドおよびアウトバウンドの活動を効率化し、その効果を計測できるようなひとまとめにしたソリューションを求めるようになる。

ベンダーはこれらのチャレンジに対応できるよう努力している。例えば、BatchBlueの”Social CRM”は、小規模ビジネス向けに営業のコンタクトと、ソーシャルメディアへのフィードを統合している。HubSpotのインバウンドマーケティングは、統一したダッシュボード上で、「見つけてもらえる」ようなコンテンツを作成し、最適化し、広め、より多くの取引をまとめ、web上で関連するやりとり同士をリンクすることに役立つ。Sage CRMソリューションは、ソーシャルメディアと、ビジネスチャンスやコンタクトを統合し、営業、セールス、サポートに携わる人々の営業活動やマーケティングキャンペーンの優先付けや絞りこみをより効果的に行うことができる。Salesforce.comのChatterはSalesforceユーザには無料で提供され、プロフィール、グループ、オンラインドキュメント共有、タスク管理、コンタクト、ウェブフォーム、ステータス更新、ニュースフィードをCRMと統合することが可能となる。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第1話

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No.1: モバイルコマースが広がる

「モバイルコマースはまだこれからといったところだが、インターネット端末がポケットや財布に入っている状態になると、モバイルコマースが広まるのは時間の問題だ。大規模な小売業者や企業がモバイルコマースをより簡単に、より使いやすく、より安全にするために投資していくにつれ、中小企業にも、競合力を維持するためにモバイルコマースの機能を開発すべしとする圧力が強まる。SMBグループの2010年モバイルソリューションに関する調査によれば、来年モバイル向けWebサイト、課金、製品とサービスのトラッキング、ドキュメント共有、営業、サポート、サービス分野で中小企業向けの強力なプランが用意されている。ただし、モバイルコマースの推進力となる事項と適用計画は業種によって、ビジネスおよびその他の要因によって異なる。ベンダーはこれらの異なる要件に応えたメッセージとソリューションが必要だ。中小企業がモバイルコマースへの依存度を増すと、時間を節約し、効率を上げるために、ERP、経理システム、CRMとモバイルコマースを統合する道を求めることになる。」

上記は米国のことを語っていますが、日本ではインターネット接続が可能な携帯端末がいち早く広まったことにより、モバイルコマースは米国よりやや先行してスタートしていました。ただ、スマートフォンとクラウドの普及により、さらに本格的なモバイルコマースが広まっていくことが予想され、さらに単機能ではなく、総合的にソリューションが望まれてくるものと思われます。