2011年予測11項目に対するAppirioの査定:最終話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.11(賛成65%、反対35%):情報がパワーであり新しい儲け口になる。クラウドコンピューティングは先進的な企業が情報から何か大きな洞察を得ることに役立つのみならず、そこから売上を生み出すのに役立つ。どんな貴重なデータを仕舞い込んでいるだろうか。

(Source: Forrester)

Appirioのコメント:俊敏性と先進性を推し進め、「サイロ」の中に置いてあるデータの力を解き放つことができるクラウドコンピューティングのポテンシャルについて何度も書いている。我々のコンサルタントがそのメッセージを受け取っていることに驚きはない。また、市場全体も同じくそのメッセージを受け取り始めている。

今年もっとも注目される分野がBI(Business Intelligence)で、たとえばTwitterなどでつぶやかれている膨大な情報から、いかにして価値ある情報を見出すのか、その方法論、実例は要注目です。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第十話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.10(賛成65%、反対35%):クラウド会社の倒産率やM&A活動が増大する。多くのスタートアップ企業は、高まる顧客要求や競走に対応できない。すでに地位を確立している企業は、買収により開発力を強化する。

(Source: THINKStrategies)

Appirioのコメント:自称クラウドソリューションベンダーが多数いる状態で、整理統合は避けられない。従来のホスト型やオンプレミス型のサービスを提供して、看板だけを付け替えた企業は、マルチテナント型で優れた経済性を持つ企業との競合になり、苦戦するであろう。IaaSやPaaSの利点を十分活用できない、小規模のベンダーも同様。
ただ、トップ10の1つとして、我々のチームがこれに投票しているのは少々失望している。当たり前の話で、ごく一般的な予測に思えるからだ。(次の予測と比較してみればそのことがわかるはず)

こんなに乱立している状態であれば、淘汰が始まるのは確かに当然のことのように思えます。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第九話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.9(賛成69%、反対31%):企業の意思決定者は信頼性、セキュリティ、統合から、戦略的、戦術的なガバナンス問題(クラウド化の計画、選択、展開、監視、評価、最適化、貨幣化)に焦点を移していく。

(Source: THINKStrategies)

Appirioのコメント:飛ぶことを恐れれるのは飛んだことがない者であるのと同様、クラウドセキュリティに関する恐れは、クラウドソリューションを使ったことがない人の間で広まっている。クラウドソリューションを実際に使用した企業では、クラウドコンピューティングに関する誤解の第一位はセキュリティ問題であるとしている。一度これらの問題を乗り越え、クラウドへの第一、第二、第三ステップを経ていけば、すぐに一世一代のITアーキテクチャの転換が主たる問題になる。

そうですね。業務プロセスも巻き込んだ大転換が主眼になるべきなのです。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第八話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.8(賛成69%、反対31%):2011年は全てのサイドのベンダーが自身固有のクラウドを推し進めようとして、クラウドの戦いがエスカレートする。チャネルパートナーはロックインを避けるため防戦一方になる。

(Source: CRN)

Appirioのコメント:クラウドコンピューティングの最小公倍数に押し込まれたいと思わない限り、ロックインをある程度管理する必要がある。これは先進的な技術を採用する際にはついて回ることだ。クラウドコンピューティングにおける先進性の割合は、非常に大きく、まだ本当の意味でのポータビリティに関する標準は現れていない。とは言え、この問題を克服するために、「独自仕様」のクラウドがオープンスタンダードを採用する動きが進んでいる。SalesforceのVMforceによるJavaサポートや、HerokuによるRubyサポートなどだ。

日本でも標準化の動きはあります。ユーザ側からすれば、様々な仕様が入り乱れていてよろしくない、という状況と、かといって、新しい機能が使えないというのもまた、よろしくないため、いまひとつ盛り上がっていないような気がします。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第七話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No7(賛成70%、反対30%):ソーシャルネットワークは、Salesforce.comのChatterの成功ににより、エンタープライズアプリケーションに必要なコンポーネントになる。

(Source: THINKStrategies)

Appirioのコメント:エンタープライズアプリケーションがもっとソーシャル化する必要があることに疑いはない。5億人のFacebookユーザがいることを考えると、コミュニケーションとコラボレーションの方法は従来と完全に変わると予測する。しかし、エンタープライズにソーシャルの機能を持ち込むのは見た目以上に大変で(Facebookのクローン以上のものが必要)、アプリケーションごとにソーシャルな機能セットを新しく開発する理由はない。これにより2011年はソーシャルプラットフォームの年となる。またSalesforceがプラットフォームを再設計し、Force.com上に構築したカスタムアプリケーション用のChatterを実現した理由だ。これは偉大なアイデアで、大変な競合になる分野だ。

ソーシャルネットワーキングは、企業においてもコミュニケーションのあり方を変える可能性があります。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第六話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.5(賛成72%、反対28%):コミュニティクラウドがやってくる。バイオテックの分野はすでにこの方向に向かっている。連邦政府のチームはテスト中である。セキュリティとコンプライアンスも充実していく。一社でプロセスの適用を悩む必要はない。

(Source: Forrester)

Appirioのコメント:我々のお気に入りの1つ。クラウドへのシフトはこれまで水平方向の専門性(CRM、メッセージング、HCM[人材管理]他)が主役となってきたが、個別業界(保険の処理やヘルスケアのための電子カルテ)など個別業界向けのニーズを満たし、究極的には役に立つ、垂直方向に特化したクラウドがあってもいいのではないか。

これも、「2011年のクラウド予測10項目:第4話」で紹介したものです。

コミュニティクラウドを実現するには、ここの組織にクラウド構築のための専門知識が必要になってきます。日本国内ではニーズはあるものの、人材が少ないため、なかなか難しいのかもしれません。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第五話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.5(賛成73%、反対27%):クラウドのセキュリティは証明されるが、プロバイダのみによってではない。ただしクラウドプロバイダ以外によってだ。何故ならクラウドセキュリティはプロバイダのみの責任ではなく、(ユーザとプロバイダが協力して)共に実現するものだからだ。クラウドで先進的な企業はこれを心得ており、2011年にはベストプラクティスとして広まるだろう。

(Source: Forrester)

Appirioのコメント:アプリケーションが社内システムで動いていようが、クラウド上であろうが、セキュリティに対する懸念は常にIT部門が気にしていることだ。クラウドアプリケーションを採用した企業は、社内システムよりも安全とはいかなくとも、少なくとも同程度セキュアであることを認識してきている。ただしクラウドコンピューティングではセキュリティに関して異なる考え方が必要だ。自分のお金を布団の下に隠しておくのをやめ、銀行に預けるようなものだ。とはいっても、預金通帳と暗証番号を守らねばならないのだ。

これは「2011年のクラウド予測10項目:第10話」として紹介したものです。いくら堅牢なセキュリティがある場所に保管してあっても、アクセス管理と運用がずさんであれば、せっかくのセキュリティがザルになってしまいます。そのことは社内システムでもクラウドでも変わらず、非常に重要なポイントです。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第四話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.4(賛成73%、反対27%):モバイル機器は、インターネットにアクセスする主たる手段になったように、エンタープライズアプリケーションにアクセスする主たる手段になる。このことはアプリケーションの構築とビジネスのあり方に大きな影響を与える。

(Source: CRN/Appirio)

Appirioのコメント:なんてこった。CRNマガジンから依頼されて今年出版することになった予測の1つで、上位に位置されたことは喜ばしい。正直なところ、モビリティとクラウドは我々のコンサルティングチームが最もフォーカスすべきところだ。この組み合わせはビジネスと全業界を変えてしまうパワーを有している。リハビリサービスの大手RehabCareでは、18000人のセラピストにiPadを持たせようとしているのだから。

我々もモバイルとクラウドの組み合わせはさらに注力していくべき分野だと思います。もっと上位に位置づけてもいいのかもしれません。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第三話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.3(賛成77%、反対23%):企業は「クラウドはとは?何故重要なのか」といった類の質問から「どこでどうやってクラウドに投資できるのか」といった質問に移っていることから、クラウドコンピューティング市場はアナリスト会社が予測するよりも速いペースで成長する

(Source: THINKStrategies)

Appirioのコメント:クラウドに関する会話の方向性や内容が変わってきたことは間違いない。この予測はそのシフトを物語ったものだ。クラウドは子供たちのテーブルから成人のテーブルに移ったため、経営陣は会話に持ち込む機会を積極的にうかがっている。これは特にクラウドアプリケーション採用の道を進み始めた我々の顧客のような企業で言えることだ。我々は1つ以上のクラウドアプリケーションを採用した中堅企業150社を調査し、このグループはこれから3年間にクラウドの採用を倍増以上にする計画をもっていることが判明した。

日本国内でも、クラウドは何かというようなことが議論になる時期は終わったようです。

2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第二話

2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.2(賛成81%、反対19%):2011年は、金融業界、製薬業界、小売業界など幅広い分野で業界の大手が主たる内外のITシステムをクラウドに移行する年になる

(Source: CRN)

Appirioのコメント:この予測のランクがこんなに高いのは、Appirioの人間はクラウドがその他の主流の技術に並ぶ地位を確保したと確信しているからではないかと言う人もいるかもしれない。ただこれにはちゃんとした根拠があるのだ。我々は、ロスアンジェルス市、DeVry、ドルビー、ダンキン、モトローラ、クアルコム、スターバックスなどの業界大手企業と仕事をしており、クラウドにおいて次はどこへ行けばを彼らに話しているのは我々自身だからだ。

少なくとも現時点の日本において、次々に業界大手企業がクラウドへ移行しようという動きになっているとは思えません。この辺は多少米国との温度差があるということでしょうか。