クラウドコンピューティングとパワー・トゥ・ザ・ピープル

パワー・トゥ・ザ・ピープル(Power to the People)は、1971年に発表されたジョン・レノンの楽曲です。日本語に訳せば「人々に力を」ということで、東日本大震災後、テレビでも何度か流れています。
クラウドが広まるにつれ、人々、つまりエンドユーザの意向が大きくITのあり方に反映されてくるようになりました。従来のITでは、エンドユーザの声を反映するようにシステム構築するわけですが、必ずしもエンドユーザの声が十分に反映されているとは言えないシステムが散見されます。なぜなら最終的にシステムをコントロールするのはIT部門であって、エンドユーザではなかったからです。
クラウド、特にSaaSの登場により、エンドユーザがソフトウェアを選んで、使い始めることも、やめることも、容易にできるようになってきました。

Internet.comCloud Computing and Power to the Peopleという記事でそのあたりのことに触れられていますので、ご紹介しましょう。
記事を書いているJeffrey Kaplanによれば、
「エンドユーザの意見はクラウドコンピューティング市場の急速な台頭の重要な要素になっている。ベンダーは、広告やソリューションの設計方法においても、ますますエンドユーザにアピールする方向に傾いてきている。これは全てITのカスタマイゼーションの一部であり、企業の社員がラップトップ、スマートフォン、その他の携帯端末を自身で選択するようになってきているということと同じだ。これらは企業が会社のオフィスを出て、自宅や社外で仕事をすることを奨励していることに起因している。
エンドユーザが権限を持つことにより、従来のレガシーでオンプレミスの企業アプリケーションに対する代替としてのSaaSの出現に伴い
ソフトウェア産業の変革が進むことになった。これらは、自身の仕事を完遂するためにより簡単でより生産的なものを求め、不満をいただいている社員をターゲットにした。
Salesforce.comは、従来のCRMやSFAにいやというほど満たされていて、そのことに反逆的な営業マンをターゲットにしたトーンで展開した。今では、SaaSオプションはほとんど全てのビジネス・アプリケーションを置き換えつつある。」
「質素で限られた予算でもAmazon Web Service(AWS)は年10億ドル規模のビジネスに短期間で成長する一方、ホスティング、アウトソーシング、ハードウェアなどの産業の有り様を根本的に変えてしまおうとしている。」
「”クラウドコンピューティングの言葉を誰が最初に言い出したのかは誰も定かではなくいまだにその定義で議論している。しかし、広範なクラウドサービスがもたらす、実体があり測ることが出来る利点を教授する人が増えている。」
「グリーンであることが市場から好意的に見られるために企業にとって必要なものになってきており、クラウドサービスを提供することが、ハイテク企業やソフトウェアベンダーのプロダクト・ポートフォリオ上不可欠になってきている。リーダー的企業における経営戦略においてクラウドサービスがいかに中枢的役割を持っているかは、Leo ApothekerのHPのプラントとポジショニングのビジョンに鮮やかに描かれている。
問題は、「クラウドワッシング」、すなわち、いくつかのベンダーがブランドの付け替えやパッケージのし直しで既存の機能をクラウドに関係しているように見せること、を行っているため、市場の成長を阻害しかねないことだ。
この場合、例えば賢明かつ権限を持ったカスタマーなどの群集が知恵を持つことにより、ベンダーが市場の勢いを削ぎ、ますますパワフルなソリューションのクラウド経由での提供が促進されるのだ。

レディー・ガガから学ぶマーケティング

クラウドがいくら中小企業にとっての強力な武器になるとは言っても、その武器をどう使うか、その知恵が勝負になってきます。そこで、知恵を借りる先はないか、と思っていたところ、「Guerrilla Freelancing(ゲリラ・フリーランシング)」で面白い記事を発見しました。
なんと、「Marketing Tips from Lady Gaga(レディー・ガガに学ぶマーケティング)」というものだ。
知らない人はいないとは思いますが、知らない人のために。

レディー・ガガは、米国で最も人気のあるミュージシャンと言っても過言ではありません。本名ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ(こんなに長い名前とは知りませんでした)。2010年5月、アメリカの雑誌『タイム』の世界で最も影響力のある有名人を選出する「タイム100」のアーティスト部門の1位に輝いた人物です。
奇抜な衣装も目立ちますが、社会貢献も活発で、去年のハイチ地震のときも50万ドル以上寄付されています。日本のファンでもあり、東日本大震災のあと、「We Pray For Japan(日本の為に祈りを」と題したリストバンドを自身のオンラインショップで5ドルで販売し、その売上を寄付するとしています。
さて、レディー・ガガに学びましょう。

最近の歴史の中で、レディー・ガガ以上のマーケティング・マシンはいるだろうか。名前を挙げられないと思う。何故なら、彼女のやることは全て勝っているからだ。ミュージック、ミュージックビデオ、アワードショーへの出演、その他。
そこで本日、レディー・ガガから学ぶマーケティングのヒントを披露しよう。これは「XXに学ぶマーケティング」シリーズ初の女性だ。

記憶に残るように

レディー・ガガの名前を一度も聞いたことがないという人間はこの世にいないのではないかと思われ、またどこで見た/聞いたかを良く覚えていられる。奇抜な衣装や風変わりなミュージックビデオを覚えているかもしれない。肝心なのことは、人々は彼女を覚えているということだ。自分のビジネスで考えれば、簡単に忘れ去られるようなことをやっている、自分が話した相手が10分で自分の名前を忘れてしまうようであれば、間違ったことをやっているということだ。

素晴らしい製品を提供する

奇抜な衣装の下、広報活動の妙技の上に、レディー・ガガは優れた音楽を生み、ファンはその音楽ゆえ、彼女を好きになのだ。何百万枚ものレコードを販売しているが、誇大広告をしているわけではない。彼女が偉大で才能あるシンガーだからレコードが売れるのだ。このサイトのゲリラ・マーケティングの全てを使うことができるが、結局、製品が酷ければ売れないのだ。偉大な企業の基礎は、偉大な製品からなる。従って、継続的に偉大な製品を出荷し続けられるようにすることだ。

自分の前にあるものより優れていること

レディー・ガガの前に存在した人たちを見れば(特にマドンナ)、マドンナがミュージック界に持ち込んだ衝撃的な価値を彼女が取り入れ、それをステップアップしていることがわかるだろう。つまり、コピーのネコになるポイントは何か。競合、あるいは自分の前を歩いてた誰かを良く見て、彼らがやっていたことをやるのだ。ただ、一歩進んだ方法でだ。

忠実なフォロワーを構築せよ

レディー・ガガは巨大な追っかけファンがいて、彼女が何かをやると、それを賞賛し、口コミで宣伝し、ブログやツィッターに書く。
あなたのビジネスで、このような忠実でコアな聴衆を構築できれば、継続的に誰かがあなたについて語り、ビジネスの推進してくれる。当社はさほど注目を集めないかもしれないが、会社を維持することを楽しみ、ビジネスを推進してくれる全ての人に感謝することだ。さすれば、さらに活動を進めてくれる。

変化し適応する

レディー・ガガがレディー・ガガになる前に、MTVテレビに出ていた事を多くの人が知っている。その時、彼女は普通の人のようで、普通の動きで、全く目立っていなかった。しかし彼女は歌手になりたかったので、最もうまくいくスタイルに適応したのだ。
ビジネスを構築する際、目を開けて、マーケティング戦略、全体のビジネスプランに順応・適応するのがいいのだ。