訂正:クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント

これまでに掲載したクラウドの3つのメリットと4つのチェックポイントは

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話最終話と、全九話あるにもかかわらず、タイトルからすると全七話で完結するはずでした。結局何を思ったか、4つのメリットと5つのチェックポイントにも関わらず、タイトルを3つのメリットと4つのチェックポイントと書いてしまっていました。

メリットとチェックポイントを1つづつ「増量」しておりましたので、謹んで訂正させていただきます。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:最終話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、最終話です。

チェックポイント5つ目:セキュリティと「出口」。

「今後プロバイダを変更することも考えられるゆえ、スムーズな移行を確保するため、フルAPIアクセスを含むウェブベースのインタフェースを通してクラウドサーバを管理できること。セキュリティとデータの整合性と機密性の保証もチェックリストに入れるべき。」

特定のプロバイダに縛られることをロックインといいますが、ロックインされることがないよう、注意が必要です。現在ベストと思われるプロバイダであっても、今後何年にもわたってベストチョイスであり続けるかどうかはわかりません。そのためにも、いつでもプロバイダを変更できるようにしておくべきであり、また、そのようなことが出来るのもクラウドの強みというか、良さのひとつであるはずです。セキュリティに関してはいうまでもありません。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第八話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第八話です。

チェックポイント4つ目:SLA(Service Level Agreement)。

「ほとんどのプロバイダは、SLAに高可用性とパフォーマンスの保障する。最新のサーバとインフラストラクチャにより高いレベルのにより、99.9%以上の稼働率を提供するのは当然である。」

第二話で触れたとおり、99.9%では不十分です。マイクロソフトのAzureは99.9%をうたっているせいかもしれませんが、もう1つ「9」が必要、つまり、99.99%が最低限レベルだと思います。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第七話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第七話です。

チェックポイント3つ目:価格を比較せよ。

「非常に競争が激しい市場で、ベンダーは新規顧客の獲得に躍起。スポット価格と期間契約価格の両建てになっている場合が多い。チャージされる最小単位は1分など」

これは言わずもなが。当然価格比較をするはず。ただ、安けりゃいいってもんじゃないですよね。信頼のおけるベンダー間で比較しなきゃいけません。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第六話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第六話です。

チェックポイント2つ目。

「その2:オープンであること。

個々の要件に対応できるよう、オープンで、柔軟なプラットフォームを提供していること。オープンスタンダードを採用していれば、専用ホストからの移行も容易であり、アプリケーションやデータをロックされることもない。」

プラットフォームあるいはインフラという点ではオープンなものを選択した方がいい、という点はあると思いますが、ほとんどの中小企業にとってそれはどうでもいいことかと思います。なぜなら、クラウドで利用するものはSaaSになるからです。ソフトウェアをサービスとして利用するSaaSでは、ユーザインタフェース自体は各社各様で、似たようなところはあるでしょうが、基本的にそれぞれ異なっています。その面での互換性は望むべくもありません。

むしろ、データの互換性の確保と作りこみ度を極力少なくすることに注力すべきです。

いずれのSaaSであれ、未来永劫同じものを使い続けるとは限りませんし、良いものが出てくれば、いつでも移行できるようにしておく必要があります。そのためには、データを抜き出し、最小限の加工で新しいサービスに取り込めるかどうか、がポイントです。これがデータの互換性。

SaaSによっては、豊富なAPIを用意しており、作り込めば、細かい要望にも対応した仕組みを構築することができますが、現時点では業界標準のAPIは存在しませんので、各社の独自仕様に対応することにあります。その結果、移行する際にはその部分の再構築が必要になり、その費用を考えると、簡単に移行できなくなる恐れがあります。従って、出来る限りいわゆるカスタマイズは減らすとともに、コアの部分は各社共通、インタフェースの部分のみ入れ替えればどのSaaSにも対応できる、というような設計を志向することも必要です。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第五話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第五話です。

今度はチェックポイント。まずは1つ目。

「いずれにしろ、クラウドソリューションを選択する価値は、その不便さよりも大きい。評判のベンダーを選ぶ必要がある。最も人気のあるベンダーは大手のアマゾン等だが、もっと小さいベンダーも融通がきいて値段も安いので考慮に値する。

選択する際のいくつかのチェックポイントがある。

その1:カスタマーサービス

優れたテクニカルおよびカスタマーサポートのチームを有しているベンダーであること。カスタマーサポートに電話して、彼らのオペレーションをチェックしてみること。応答からどれぐらい優秀で迅速かを判断すること。」

小さなベンダーを選択することには反対。値段は安いかもしれないし、融通がきくかもしれませんが、規模が小さい、つまりスケールメリットが小さいベンダーはパブリッククラウドとしての重要な要素に欠けています。また、融通が利くのは、ポリシーやルールがゆるいか、運用がルーズか、どちらかなのかもしれません。それはデータ流出などの危険性が高くなることを意味しているかもしれません。カスタマーサポートを吟味すれば、おのずと答えがでてくるかもしれませんが...

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第四話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第四話です。

メリットの4つめ、最後です。

「パブリッククラウドのデータセンターでは、データは複数のサーバ上にコピーされるため、サーバがダウンしても、アプリケーションとデータは安全かつ利用可能です。事実、どこかで問題があっても気づかないかもしれません。」

全てのパブリッククラウドがこの通りかどうかは怪しいですが、まともなパブリッククラウドであれば、どこかで問題が発生しても、継続的にサービスを提供できる仕組みを用意しています。また、アマゾンはゾーンと呼ぶ地域内(米国西海岸、東海岸など)でバックアップし合いながら、さらに地域をまたがってバックアップし合うということも可能で、全世界がいっせいに被害を受けない限り、サービスを継続できる、などという芸当も可能です(それ相当のコストがかかりますので、あまり現実的ではありませんが)。

いずれにしろ、自社システムではなかな実現できそうもない高い信頼性の高いシステムを構築可能です。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第三話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第三話です。

メリットの3つめ。

「クラウドでは、コンピュータリソースは効果的、迅速に分散されており、急激な需要増や、継続的な需要増に対応できる。クラウドでは、「交通量の限界」に達してしまうリスクを回避できる。」

クラウドのいわゆるエラスティック(Elastic:弾力的)である点は、中小企業にとってもメリットです。

例えば、プレゼント付きアンケートやキャンペーンをネットで展開する計画をしたとします。こういうものは期間限定で、2週間のみというものもあります。

アンケートの回答がどれくらいくるか、始めてみなければ分からないものです。しかし従来は、ある程度の見込みでサーバ等を用意する以外方法がありませんでした。

スタートしてみて、予想より応募が多ければリソース不足を心配し、少なければリソースの無駄を嘆くことになります。

クラウドを使えば、短期間であっても、使った分だけの費用になりますし、予想より応募が多ければ、リソースを増やし、少なければ縮小することも迅速に行えます。あるいは、応募期間中であっても、広告を掲載した雑誌の発売日はリソースを増やし、数日後にはリソースを減らす、などという技を使うことだってできます。

予算を効率的に使うためにも、クラウドは有効な手段です。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第二話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第二話です。

メリットの2つめ。

「データは1つのサーバから別のサーバへ簡単に移動でき、マシン自体も追加、削除が可能。これはあなたのサイト、アプリケーション、データは常に利用可能で、事故やメンテナンスによるシャットダウンの影響を受けることがない。クラウドでは、99.9%の稼働率を期待できる。100%であるべきだが、控えめにみておこう。」

前半部分はいいのですが、最後はちょっと。99.9%の稼働率では、「常に利用可能」というわけにはいかないです。

99.9%というと、1日24時間、1ヶ月30日で計720時間。稼働率99.9%というのは、0.72時間、つまり43分は止まっているということです。必ずしも43分間止まるということでもないですが、契約上は43分間以上止まれば何らかのペナルティが発生するということであって、43分以上止まらないということを意味しているわけでもありません。

いずれにしろ1ヶ月間で43分止まれば、業務的に困る場合も想定されますので、99.9%でOKというわけには恐らくいかないでしょう。継続的サービス提供が受けられるような仕組みが追加的に必要で、99.99%、ものによっては99.999%の稼働率を達成してもらわないと、いざと言うときに使い物にならないかもしれません。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第一話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を見つけました。日本の中小企業の方が利用するという観点からこの記事を検証していきたいと思います。

まず1つめ。

「クラウドなら、より多くのユーザをより少ないサーバで運用可能。従って、ハードウェア、電力、メンテナンスなどのコストが少なくて済む。ゆえにクラウド利用料も低く抑えられ、さらに安くなるかもしれない。また利用した分だけ支払えばよいので、需要に応じてキャパシティを増減できる。つまり安いということ。」

この点では異論がありません。

例えば、今社内で利用しているシステムが、通常は20%の使用率、月末、期末には需要が急増して、100%になり、その期間は業務に支障が出ているとします。能力としては150%ぐらいで処理できるかもしれませんが、ひょっとするともっと需要が高まるかもしれない。そこで安全率も考慮して、現行の倍、200%の能力を持ったシステムに変更しようとするのはよく見かけるケースです。さて、能力を2倍にしたことにより、通常期の使用率は10%に低減、ピーク時のみ90%ぐらいの使用率になる、ということになります。さて、夜はもっと使用率が下がるかもしれませんが、通常期は24時間10%の使用率で推移するとし、毎月3日間はほぼフルで使用されるとすると、どうなるでしょう。

365日x24時間x100 = 876,000 これがキャパシティの総和

3日x12ヶ月x24時間x10 =86,400  ピーク時の使用量

329日x24時間x10 = 78,960 通常期の使用量

使用するのは165,360、対して総量は876,000、つまり総合的な使用率は20%弱です。もったいないですね。

なので、使用した分だけ支払うことができるクラウドを利用するのは意味があることです。