クラウドによる7個の新たなる変化:7点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

7点目(最後):バイラルマーケティングに応じたスケーリング

(バイラルとは口コミのこと)

「従来型の広告はその効果が疑問視されてきており、またオンライン広告も期待ほどの効果をあげていない。

次のトレンドはソーシャルマーケティング戦略。クラウドは、ソーシャルマーケティングの加速度に対応し、ひいては成功を確固たるものにする。

これまでは、大規模キャンペーンに対応したインフラを用意したにもかかわらず、期待ほどアクセスがなければ問題になり、また予定を上回るアクセスがあると、レスポンス劣化などにより潜在顧客を失うことになる。

クラウドプロバイダのJoyentは、ハイパバイザとOSからアプリケーションを分離し、アプリケーションを1つのプロセスとして取り扱えるようにすることにより、アクセス数に応じたプラットフォームを用意可能。(SmartOSと呼んでいる)

国際的なマーケティング会社であるAKQAはJoyentを使用し、GAPのソーシャルショッピングキャンペーンや2010 FIFAのVISA向けのマッチプランニングなど様々なバイラルマーケティングキャンペーンを成功させている。」

いかに準備されたキャンペーンであっても、どれぐらいの応募(アクセス)があるか、性格に予測することが困難です。従って大きすぎず、さりとて小さすぎないインフラを準備しておくことも困難なため、クラウドにとって最も適しているアプリケーションと言えます。

クラウドによる7個の新たなる変化:6点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

6点目:クラウドの壁を越えた「スカイコンピューティング」

「生物情報科学を始めとして、データが爆発的に増えており、大規模なクラウドですら、その限界にすぐ達してしまう。従来型のインフラでは、データを効果的に処理できない。そこで研究者たちはクラウドを他のクラウドと結合する方法を研究中。スカイコンピューティングと呼ぶこのモデルは、複数のクラウドプロバイダのリソースをプールし、1つの大規模な分散インフラを構築しようとするものだ。その多くは自前のクラウドをパブリッククラウドと接続するもので、シカゴ大学、パーデュー大学、テキサス大学など様々なところで始まっている。

この動きはクラウドの原点に回帰するものと考えられる。かつてクラウドとグリッドが同じような意味で使われていたが、グリッドは大量データを保存し、処理するアプリケーション向けを第一とし、一方クラウドは、コスト削減と柔軟なインフラを主としてきた。スカイコンピューティングはこれらを1つにし、これらのリソースの上に立つ1つのドメインになり得る」

火星探査にアマゾンが用いられるなど、科学分野でクラウドを利用する動きが活発です。コンピュータパワーがいくらあっても足りないとする科学者は多く、クラウドはうってつけだからです。クラウドを超えたスカイコンピューティングが実用的になっていくと、何か面白いものが出てきそうな予感がします。

クラウドによる7個の新たなる変化:5点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

5点目:クラウドゲートウェイによるスムーズな移行

「パブリッククラウドは様々な面で利点があっても、非常に重要なデータについてはセキュリティ面から社内にキープしておきたい。結果、多くの場合パブリッククラウドへのゲートウェイとしてハイブリッドクラウドが位置づけられている。最近までパブリッククラウドと自社独自のものという組み合わせがハイブリッドであったが、クラウドストレージがゲートウェイになりつつある。安全にかつ拡張性があるクラウドストレージサービスは、今までのストレージと同様に扱え、アクセス頻度の低いデータをクラウドに保存することも可能となっている。」

ハイブリッドというのは便利な言葉なのですが、(a)一部パブリッククラウド+残りは既存のまま、という形と、(b)一部パブリッククラウド+残りプライベートクラウド、と言う形とでは大きく異なります。コンピュータメーカは(b)の形に移行してもらわないとビジネスにならないので、当然(b)を推しますが、簡単な話ではありません。

この記事ではクラウドストレージがパブリッククラウドへの移行の中間点のような記述になっていますが、これはやや疑問です。クラウドへの移行はビジネスプロセスの改革なくしては真の効果を発揮できないからです。詳細はいずれ記したいと思います。

クラウドによる7個の新たなる変化:4点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

4点目:超多人数オンラインゲームが実現

「超多人数オンラインゲーム(Massively Multiplayer Online Game, MMOゲーム)は、2009年世界で50億ドルの売上から、2014年には80億ドルに成長すると、Starategy Analyticsは予測している。これまでは、多数の人間がオンラインゲームに参加すると言っても、技術的に1万人ぐらいが限界で、それ以上になると「パラレルワールド」を複数作り、ユーザを分散している。ユーザはいずれか1つのパラレルワールドに属し、その中で共有しあっていることになる。

Ashima Artsでは、仮想化とクラウドを活用することにより、この限界を打破したMMOベースのゲームを構築中。これにより、数百万人のユーザを1つのワールドで処理することが可能となる。

この仕組みはオンラインゲームにとどまらず、教育、トレーニング、会議等にも適用可能だ。」

第3点目で記載した通り、ゲーム開発で培われた技術が他の分野の可能性を膨らませていくことがあります。多人数が同時に利用する仕組みという意味では、リアルタイム調査などにも適用できるのではないでしょうか。

クラウドによる7個の新たなる変化:3点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

3点目:ゲームはオンラインへ

「NPDグループの調査によれば、今年初めてゲームのダウンロード数がパッケージ販売数を超えたとのこと。米国では、今年1月から6月までで1120万本のゲームがダウンロードされ、「物理的な」ゲーム販売は820万本にとどまっている。

Pando Networkの数字はさらに強烈だ。コンテンツ配信クラウドの活用により、2009年5月から2010年5月までの間に全世界で3000万本以上を配信している。クラウド、コンテンツ配信、クライアントサイド技術とを組み合わせることにより、需要増に対応して拡張できる極めてスケーラブルなゲーム配信プラットフォームとネットワーク能力を構築している。これはオンラインゲーム配信には極めて重要である。なぜなら、人気が高いゲームのリリース時にはしばしばダウンロード需要が急増し、ネットワーク性能や使い勝手の低下を招くからである。」

携帯ゲームを始めとして、今やゲームと言えばオンラインが主流です。ある意味、クラウドの進化を促しているのはゲームと言っても過言ではないほどです。

上記の通り、需要が上下に大きく振れるという特性があるゆえ、まさにクラウドにぴったりなアプリケーションです。

クラウドによる7個の新たなる変化:2点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

2点目:監視のモバイル化

「Iveda Solutionsは、クラウドを活用して、ストリーミングビデオによる監視サービスを、これまでの典型的な閉回路式システムでは実現し得なかった低価格で提供している。クラウドを活用することは、特に様々な地点や建物から監視ビデオをまとめるのに適している。複数のビデオ記録装置を動作させるのではなく、全てのビデオをデータセンターに集中保管しており、ユーザはウェブブラウザでアクセスする。スマートフォンや車載ビデオなどシンクライアントからアクセス可能。このソリューションはスクールバスや、アリゾナの公園の落書きやごみ捨て、ゴルフコースでの蛮行を防止するために使われている」

子供や飼犬の様子を携帯で見ることができるサービスというのがありますが、それをもっと大掛かりにすれば、ビデオ監視に使えるというわけです。一定期間、四六時中ビデオを撮り続ければ膨大になりますので、クラウド的な仕組みがなければ実現できなかった者と言えるでしょう。

クラウドによる7個の新たなる変化:1点目

Internet.comにJeff Vance氏が”7 Hot Cloud Computing Innovation“というタイトルで記事を書いています。Innovationというのは、発明と訳すことが多いですが、個の場合はせいぜい新しい変化、ぐらいのことを意味しているのだと思います。そこで、彼のいう7点を検証していきたいと思います。

1点目:スマートフォンとタブレットがラップトップに取って代わる

「多くのホワイトカラーにとって、デスクトップやノートブックは役に立つコンピュータデバイスとしての地位を失ってきている。スマートフォンの浸透はクラウドのペースをも上回り、一方iPadは医療や教育などの分野での利用が進んでいる。「人々はラップトップを持ち歩くことに嫌気がさしてきている。電話やタブレットを経由してクラウドからデスクトップにアクセスできれば、外に出ることが多い人には極めて楽だ。さらに、これらの端末には盗難や置き忘れなどのセキュリティ上のリスクを気にしなくて良い。なぜなら、PCからの情報は電話内に保存されないからだ。」とWyse TechnologyのモバイルクラウドビジネスユニットのGMであるDaniel Barretoは述べている。WyseはPocketCloudサービスによりモバイル環境で働く人々からラップトップを締め出してしまおうとしている。PocketCloudはPCからスマートフォンやタブレットに基本的にすべてを転送できてしまうリモートデスクトップサービスである。クラウドに全てを保存することにより、端末は大きなパワーを得る。(ただし、入力とネットワーク速度の限界は依然として問題である)。」

iPhoneやタブレットはラップトップの代わりにならない、という意見もあります。筆者もiPhone、iPadを使用しているが、通常の文書作成や表作成なら困ることはありません。コピー&ペーストを繰り返すような作業では、ラップトップの場合ショートカットキーがあるのではるかに効率的です。ただクラウドと組み合わせることにより、スマートフォンやタブレットの適用範囲が大きく変わることは間違いありません。

(WyseのPocketCloudについては、いずれ試用してみたいと思います)