2011年予測11項目に対するAppirioの査定:第一話

2010年当初の予測を振り返るで、去年はどうだった、今年はどうなる、というたぐいの話はやめにしようと思っていたのですが、Appirioが2011年の予測を投稿しているため、どうしても無視できず、2011年1月も終わろうとしているところではありますが、あえてもう1回紹介したいと思います。
2011年予測11項目に対するAppirioの査定」は、指導的な立場にあるIT業界のアナリストや業界のリーダーが出している2011年のクラウドコンピューティングに関する30種類の予測をGoogle Moderator(ネット上で投票できる仕組み)に登録し、Appirioのメンバーにその予測に賛成、反対を投票してもらったというものです。

予測No.1(賛成87%、反対13%):様々なクラウドのパーツを統合するための必須のコンポーネントとなるため、インテグレーションツールやプロフェッショナルサービスを提供するベンダーは買収のキーターゲットになる

(ソース:THINKStrategies)
Appirioのコメント:驚くべきことではない。クラウド間のインテグレーションという我々のスイートスポットにフォーカスした予測に投票しているだけだ。我々も2011年は大きな焦点となるとみている。がートナーはこの種のクラウドブローカーがクラウドコンピューティングで唯一最大のビジネスチャンスだとみている。企業によってはこの分野で買収のターゲットになるであろう。我々のようなところは、次世代のIBM(むろんすべてのハードウェアはクラウドにあることになるのだが)になりたいと思っている。またこの分野で我々が提供しているCloudWorksは、2010年9月に発表し、テレコムや製造業における業界を代表する企業で使われている。むろんAppirio内部でもだ。(それがどのようなものかは)我々のチームのだれかに言えば、お見せすることができる。

クラウドとクラウドの「つなぎ」の部分は重要で、これからますます重要になってくると思います。大手のベンダーは囲い込みを狙って、有力な「つなぎ」ツールを提供する企業を買収する方向に走るであろうことも、容易に想像できます。私もこの予測には賛成です。

2011年中小企業向け技術予想トップ10:第8話

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 8. インテグレーションの良し悪しとスピードがビジネスの差別化のキーになる

ビジネスソリューションを相互に、あるいは他のアプリケーションとインテグレートすることに、ソリューション自体のコスト以上のコストがかかるべきではない。このことは、予算もなく、また複雑あるいは時間がかかるインテグレーションを欲していない中小企業に特に当てはまる。
IBMが今年初めCastIronを買収し、、最近DellがBoomiを買収し、Pervasiveが急成長しているのは、このことによる。単純でクリーンなインテグレーションオプションであれば、中小企業は時間と費用を節約できるため、中小企業が検討する際の重要な要因であり、ますますその重要性が大きくなっている。
この分野でオプションが増えているのはいいことだ。例えば、NetSuiteのよう総合的な統合ビジネススイート、典型的なケースに対応したインテグレーションツールが組み込まれたソリューション、登録されているソリューション間でのインテグレーションが効率化されているApp Store、PrevasiveのDataCloudマーケットプレースのようなオンデマンドのインテグレーション・マーケットプレースなどだ。

これまでは、単一目的のソリューションでも利用価値がありましたが、他のアプリケーションと統合できるかどうかが、非常に重要で、インテグレーションできなければ、ビジネスソリューションとしては、さほど価値がなくなってきています。ソリューションの選択には、他のアプリケーションと統合的に利用できるかどうかを確認することが絶対に必要です。

IT Analysisというサイトで、SMB Groupが行った2011年中小企業向け技術予想トップ10が紹介されています。この予想を検証してみたいと思います。

No 8. インテグレーションの良し悪しとスピードがビジネスの差別化のキーになる

技術チームと連携せよ

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

15. 技術チームと連携せよ
様々な理由から、セキュリティとインテグレーションの課題を解決するために、技術チームを巻き込んでおくべきだ。業務ユーザは、どのような情報を共有しているか知らなければ社内アプリケーションのデータを戸外に持ち出していることになるかもしれず、また、企業情報を危険に晒しているかもしれない。
クラウドの課題は、業務ユーザがアプリケーションやさーびすに容易にアクセス可能で、IT部門やデータ管理チームからのインプットなく、SaaSを利用出来てしまうところだ。
クラウドのインテグレーションは、データ複製、故障、その他外部の保管場所にデータを保管することに関わる厄介ごとによりさらに複雑化する。
優れたクラウドであれば、ウェブサービスのアーキテクチャになっており、他のクラウドとのデータ共有が容易だ。ただこのような仕様は、インテグレーションを容易にすると同時に、適切なセキュリティ対策を施さないと、ハッカーの温床になってしまう。

付加機能がなくとも目標を達成できる場合がある

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

14. 付加機能がなくとも目標を達成できる場合がある

クラウドアプリケーションは必ずしも機能が豊富というわけではない。何故なら、ビジネスの特定の部分に焦点をあわせているためだ。
評論家の中にはパレート理論(80%の高価は20%のソリューションがもたらす)に基づき、ソフトウェアの観点から企業運営すべきとの意見もあるが、これは正しくない。ほとんどのデスクトップユーザは日々、デスクトップアプリケーションの全ての機能を使っているわけではないと言う。このことは多くのクラウドアプリケーション開発に使用されている方法だ。つまり、ほとんどのユーザが試してもみない機能は捨て、ユーザが解決したいと望んでいるコアな問題にターゲットを絞ることだ。

クラウドアプリケーションは、望む全ての機能を持っていなくとも、カスタマイズやベンダーのプレミアムサービスで利用できる場合も多い。非常にうまく設計されたクラウドシステムは、パブリックとプライベートを統合するウェブサービスという形で、様々なインタフェース機能を提供している。アプリケーションベンダーによって異なるが、望むような特別な機能はインテグレーションや設定では利用可能でない場合もある。

クラウドソフトウェアがレガシーなアプリケーションやデータソースとうまく連動できないというのは誤りだ。クラウドアプリケーションと統合する方法は2種類ある。1つはバッチ同期、つまり、初期の段階でははクラウドアプリケーションへのデータのエクスポートとインポートだ。初期データがロードできれば、スケジュールに基づいて差分同期を行えばよい。

もうひとつの方法は、ウェブサービスによるリアルタイムインテグレーションだ。ウェブサービスがレガシーアプリケーションがクラウドアプリケーションと通信するミドルレイヤーのようなものだ。

クラウドアプリケーションは単純なインテグレーションにのみ向いているというのは誤りだということを示したが、ニーズに対するクラウドの影響と限界について評価する必要はある。複雑なワークフローやビジネスプロセスが必要となる複合的なプロセスでは、解決できない部分依然として残る。

クラウドをうまく組み込む

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

11. クラウドをうまく組み込む

ある種のインテグレーションが必要であれば、クラウドが適しているかもしれない。クラウドアプリケーションの多くはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を提供しており、他の関連するアプリケーションと連動させることができる。例えば、会計パッケージとCRMパッケージとの連動。デスクトップアプリケーションで連動させたい場合には、誰かに金を払って両方のアプリケーションのカスタマイズすることになる。ウェブベースのアプリケーションでは、すでに出来上がっており、時間と金をセーブすることが出来るかもしれない。

GetApp.comではクラウドソフトウェアプロバイダとバイヤーとのマッチングを行っている。「アプリケーションストア」では現在300を超えるカテゴリ、総数2200のアプリケーションが登録されており、ニーズや求める機能に合致したアプリケーション、あるいはアプリケーションのセットを探しだすことができる。GetApp.comのサービスは、ビジネスアプリケーションを探し、社内システム、SaaS等を比較したい中小企業には無料で提供される。

どれほど急いでいるか。至急の場合にはクラウドには明らかな利点がある。多くのクラウドは数分といかなくても、数時間に内に利用可能となる。全てのニーズに合致した機能はそろっていないかもしれないが、すぐに仕事に取り掛かれ。評価したプロバイダが、ニーズを満足するもう1つのアプリケーションとつなげるためのAPIを用意していれば、デスクトップアプリケーションより大きな利点がある。デスクトップアプリケーションなら、カスタマイズに大きなコストがかかる。

他にも考慮すべき点:

これまで大規模なソフトウェア購入であれば、通常、RFP(提案依頼書)からスタートし、設計、開発、テスト、それらに関する交渉が必要。これらに数ヶ月かかる。ほとんどのクラウドでは、トライアル期間中でもアプリケーションを本格的に利用できるため、ROI(投資回収)がより迅速だ。