2010年当初の予測を振り返る:第六話

2011年の1ヶ月目も半ばを過ぎたところで、去年はどうだった、今年はどうなる、といった話はそろそろ終わりにしようかと思います。その最後を飾るのは、やはりお気に入りのAppirio
2010 Cloud Predictions – Year in Review“と題した記事で2010年当初の予測を振り返っていますので、それをレビューしてみましょう。

予測No.6 エンタープライズ・コラボレーションは機能であってビジネスではない

SalesforceのChatterやGoogle Waveはビジネスアプリケーションと透過的に統合されたリアルタイム・コラボレーションという価値があるが、単独のエンタープライズ・コラボレーションは競合上困難になるであろうと予測。

評決

当たり。Google Waveを例にとれば、元々の形としては消えてしまったが、コラボレーション技術の先進的な部分のいくつかはGoogle Appsに取り込まれている。SalesforceのChatterプラットフォームの進化と、Chatter Freeの発表により、エンタープライズ・コラボレーションにおいて、単独ビジネスの構築がいかに困難であるかが明らかになっている。

コラボレーション・ツールというのは、便利ではあるのですが、じゃあどれくらいビジネスに貢献できるのか、その投資効果はどの程度か、と聞かれるとなかなか明確に答えられないものであるため、単独のビジネスは難しいのでしょう。

2010年当初の予測を振り返る:第五話

2011年の1ヶ月目も半ばを過ぎたところで、去年はどうだった、今年はどうなる、といった話はそろそろ終わりにしようかと思います。その最後を飾るのは、やはりお気に入りのAppirio
2010 Cloud Predictions – Year in Review“と題した記事で2010年当初の予測を振り返っていますので、それをレビューしてみましょう。

予測No.5: エンタープライズアプリがグーグル化する

クラウドプラットフォームに対する投資により、Google AppsはExchange/SharePointの単なる代替ではなく、エンタープライズアプリケーションの理にかなったフロントエンドになる(グーグル・ウェブ・ツールキット、セキュア・データ・コネクタ、ガジェット・フレームワークなど)。

評決

当たり。グーグルは大規模な投資を行い、企業ユーザへのアピールを強めている。多数の先進的な新しいアプリケーション機能(プライオリティ・インボックスなど)に加えて、プラットフォームとしてGoogle Apps上に構築したエコシステムの力に結びつくアプリのマーケットプレースをリリースした。グーグルの新しい拡張は、Google Appsを単なるコラボレーションソリューション以上のものにする。Google Apps経由のエンタープライズアプリケーションにより、Appirioではどのようなことが可能になっているかのデモを確認しべし。

セキュリティに配慮せよ

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

5.セキュリティに配慮せよ

多くの組織が、クラウドについて、重要情報に第三者がアクセスできてしまうようなプライバシーやセキュリティリスクを心配している。一般的に、自社が属する業種が高いプライバシーやセキュリティ標準を必要としており、その業種向けアプリケーションを提供するクラウドベンダーがいれば、そのクラウドベンダーはおそらく業界のセキュリティ要求を満たしていると考えられる。しかしながら、法的、財務的、道徳的に問題ないかどうか詳細を確認する必要がある。データが自社内にあろうが、クラウド内にあろうが、データがあるべきところにあるようにする責任があることは変わらない。クラウドベンダーは、あなたのデータ、セキュリティ、データプライバシーの責任はない。セキュリティのある側面は責任を担っているが、規則に引っかかってしまえば営業が停止してしまう。コンプライアンスに反しておらず、データは安全であることを確認する必要がある。

Google Apps Marketplaceではセキュリティに関するFAQ、ベンダーやアプリケーションを評価する方法が紹介されている。ベンダーはメールでセンシティブな情報を要求すべきでない、アプリケーションはデータを暗号化するSSLが必要、カスタマレビュー、明確なプライバシー方針や利用規約など、注意してみるべきポイントが記載されている。

クラウドはどこでもいつでも利用可能

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

3.クラウドはどこでもいつでも利用可能

仮想オフィスの形態をとっている、あるいはリモートでコンピュータを運用しているユーザは、アプリケーションにウェブブラウザでアクセスできる必要がある。クラウドコンピューティングの最大の利点の1つは、コンピュータとブラウザさえあればどこからでも利用可能であるという点だ。ネットに接続しておらず、ラップトップをオフラインで使用している場合にも、アプリケーションをオフラインで動かし、再接続した際に同期することができるかどうかがポイント。多くのアプリケーションでは、簡略化したモバイル版のアプリやウィジッドをダウンロード可能だ。例えば、Google AppsのいくつかはGoogle Gearというデスクトップ版があり、ネットに再接続した際に同期することが可能になっている。

大量トランザクションのアプリケーションがクラウドに適しているのか

筆者が今最も気に入っている会社はAppirioという米国のクラウドソリューションプロバイダです。尖がった考え方を高く評価しています。そのAppirioのブログに「CIO向けガイド:クラウドコンピューティングとオンデマンド」というのがあり、これをネタにクラウド活用を考えてみたいと思います。

最後のポイントは、大量トランザクションのアプリケーションがクラウドに適しているのか

「アーキテクチャを注意深く行えば、クラウドは大量トランザクションのアプリケーションに向いている。例えば、

  • Salesforceを使用し、1500万人の日本郵政グループの顧客管理
  • Force.comとGoogle Appsを使用し、日本の公的機関におけるワークフローから生成される1日1億通のメールを処理
  • Force.comを使用し、スターバックスがオバマ就任日のボランティア50万人のマッチングを支援
  • 5000人規模のコンサルテーション会社において、地域別、活動別、グループ別の売上、使用率をリアルタイムに処理するためのタイムカードシステム」

この他にもゲノム解析なdの技術計算の分野でクラウドは活用されています。