クラウドアプリのアップタイムを考慮せよ

SalesRescueTeam.comの創設者TJ McCueが中小企業のためのクラウドコンピューティング・ガイド(Small Business Guide to Cloud Computing)として、15項目をリストアップしていますので、筆者のコメントともにそれを紹介します。ここではSaaSが中心になっています。

7.クラウドアプリのアップタイムを考慮せよ

アップタイムは、端的に言えばアプリケーションのパフォーマンスを記録した時間だ。概ね98%から99%であり、サーバがメンテナンスやその他の理由によりダウンしたことがわかる。どれぐらい迅速に問題を解決できるか。重要なアプリケーションの場合には大きな問題になるため、この種のアプリケーションの場合には、さらに高いアップタイムが謳われている。彼らは自身のサービスが顧客にとっていかに重要かを理解している。これらは多くの場合、サービスレベル契約書(Service Level Agreement: SLA)と呼ばれるものでカバーされる。従って、SLAを注意深く読み、必要であれば契約条項の変更を交渉すること。

クラウドの3つのメリットと4つのチェックポイント:第八話

ビジネス用としてクラウドを利用する場合の3つのメリットと4つのチェックポイントという記事を中小企業が経営課題を解決するための手段として検証するシリーズの続き、第八話です。

チェックポイント4つ目:SLA(Service Level Agreement)。

「ほとんどのプロバイダは、SLAに高可用性とパフォーマンスの保障する。最新のサーバとインフラストラクチャにより高いレベルのにより、99.9%以上の稼働率を提供するのは当然である。」

第二話で触れたとおり、99.9%では不十分です。マイクロソフトのAzureは99.9%をうたっているせいかもしれませんが、もう1つ「9」が必要、つまり、99.99%が最低限レベルだと思います。

クラウド活用を考えるヒント:第2回

2. Scrutinize Availability (稼働率を吟味せよ)

「クラウドプロバイダの多くはサービスレベルアグリーメント(SLA)を用意している。クラウドプロバイダが稼働率(Availability)をどのように計算しているかを理解しておくこと。99.999%(ファイブナイン)が必ずしも思っているものと一緒とは限らない。鍵は、プロバイダがどうダウンタイムを定義しているかを理解することだ。
計画的ダウンタイム:定期的なメンテナンスやアップグレードは24時間、365日のオペレーションを阻害する。プロバイダは、メンテナンスやアップグレードに関わらず稼働率を確保していなければならない。

不完全なダウンタイム:サービス提供上の問題が発生しても、稼働率の計算に反映しない場合がある。SLAには、サービス内容が的確に反映されているべきだ。

責任を負わないダウンタイム:プロバイダがネットワークを始め第三者のプロバイダが提供するサービスを使用している場合、それがユーザにとっていかに致命的であろうとも、第三者のプロバイダのサービスの問題に起因するサービス停止には責任を追わない場合がある。SLAは、第三者のサービスの稼動もカバーされていなければならない。」

契約書に高い稼働率が明記されていても、いざダウンすれば、たいして足しにならない金額を払い戻されて終わり、ということも考えられます。利用者にとっては金が戻ってくるよりサービスを一刻も早く復活してもらうことと、状況を的確に把握出来るようにしてくれる方が有難いものです。いざの時の対応内容の方が重要です。