クラウドサービスモデルの例
SaaS(Software as a Service)
サービスプロバイダがクラウド基盤上で稼働するアプリケーションを提供するサービス。オンラインでメールサービスを提供するGoogle Gmailや、CRMを提供するSalesforce.com、NetSuite、Zohoが代表例。ユーザはブラウザさえあれば、どこからでもサービスプロバイダが提供するアプリケーションを利用できます。
ただし、カスタマイズがある程度できるとはいえ、既製品のアプリケーションを使用することになるため、自社独自の仕様を完全に盛り込むことは難しい。発想の転換が必要です。
また他のプロバイダへの乗り換えは、データの移行、操作方法の再習得など、多大な労力を要し、容易ではありません。
PaaS(Platform as a Service)
サービスプロバイダによりサポートされるプログラミング言語やツールを用いて、ユーザが作成または準備したアプリケーションを配置することができるサービス。Google App Engine、Microsoft Azure、Force.comなどが代表例。Amazon Web Serviceは、次に述べるIaasと分類することもできるが、PaaSとIaaSの中間に位置しています。
PaaSではプロバイダが用意したAPI(Application Programming Interface)が用意されており、これらのAPIを使用することにより、比較的効率良くプログラミングを行うことができます。ただし、APIは各プロバイダによりその仕様が異なるため、開発したプログラムは特定のプロバイダでしか動作せず、他のプロバイダへの乗り換えは、プログラムの書き換えが必要になります(書き換えの程度は、APIの依存度に依る)。
IaaS(Infrastructure as a Service)
基本的なコンピューティング資源のみを提供するサービス。SaaS的な要素も含まれるがAmazon Web Serviceが代表的。
自社仕様のアプリケーションを構築することができるため、自由度は非常に高い。プロバイダに依存するのは、基本的な部分のみであるため、乗り換えは比較的容易です。
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